坂崎ユカさんはいいレスラーだなと思った話
インターネッツはもっとポジティブな方がいいよね!ということで自分が良いと思ったものを積極的に紹介していくスタイルで更新頑張りたい。またすぐ飽きるだろうけど、まあそれはそれで。
というわけで昨日はDDT両国「両国ピーターパン2014~人生変えちゃう夏かもね!~」を見に行きまして、表題の通りそこに出ていた坂崎ユカという女子レスラーのことが強く印象に残ったのです。東京女子の選手とか誰一人として把握してなかったので、なんか面白い選手いるなー、と思ってググって初めて名前を知ったような状態なわけですが。
坂崎ユカ動きがイイね。もっと伸びて欲しい
— りんぺ(見習いカメラマン) (@rimpe20) 2014, 8月 17
東京女子プロレス初めて見たけど坂崎ユカ選手なんか良かったなあ
— ほうじ ※ヨーグルト泥棒 (@houjiotya) 2014, 8月 17
個人的には昨日、東京女子の坂崎ユカ選手が光ってた。ダークマッチ2試合の中で誕期さんと並んで印象にのこったわ。なんか河童みたいな衣装で小気味良く動いてて。河童感残ってる。またみたい。
— もしプロ@金曜24時~放送中! (@moshimoprowres) 2014, 8月 18
同じように印象に残ってツイートしてる方も複数いました。
自分の中では河童ではなく魔法使いだったんだけど・・・
東京女子提供試合、なんか魔法使いっぽい子が気になった。あとで調べなきゃ。
— suwakow (@suwakow) 2014, 8月 17
東京女子プロレスは昨今の「アイドル戦国時代」の文脈を強く意識しており実際にプロレスとアイドルのコラボイベントとか多数やってたりして、やはり見る側もどこか「女の子が夢や目標に向かって努力して頑張る」みたいな見方をしがちだと思います。もちろんそれが全部ではないですが。
そんな中で、坂崎ユカが昨日やってたような相手を煽ったりトリッキーな動きを見せるスタイルは、アクセントとしてすごく映える。ただトリッキーならいいというわけではなく間の取り方とかセンスが問われるわけですが、その辺はさすが元芸人ということなのか、しっかりしてるし。
興行として面白いプロレスには多様なレスラーが必要。正統派レスラーだけでも、のの子みたいなインパクト強すぎる人ばかりでもダメで。とかいうとジョバーとして/仕事人として/脇役としての才能みたいに聞こえちゃいますが、そこはDDT傘下。「強いレスラー」や「かっこいいレスラー」以外でも誰もが主役になれるお手本のような団体が親会社なわけで。
そんなこと思いつつwikipedia見たら「得意技:ロケットランチャー DJニラのロケットパンチと同型」とか書かれてて、うーん勝てなそう。
なんかこうMIKAMIのスク~ルボ~イのような代名詞的な丸め込み技を身に着けると、あのプロレススタイル的にすごく映えるんじゃないかしら。
ぜひ昨日みたいにいいプロレスを続けて、大成してほしいものです。とりあえず、今度東京女子プロレスの興行見に行こう。
なんといっても、普通にかわいいし。
BBM 女子プロレスカード2014 TRUE HEART BOX
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
劇場版アイドルマスターの感想と、ラバーストラップが真美だったので嬉しかった件
川崎13時半からの回を見てきました。せっかくなのでライブビューイングも。
以下ネタバレ的な何かも含めつつ。
戦利品
ライブビューイングは知ってましたが釘宮さんが可愛かったです。知ってた。一番印象に残ったのは司会さんから飛び出した「輝きの向こう側ということですが、宣伝費は予算の向こう側」です。いや素晴らしかった。
作品全体としてはストーリーがちょっと物足りなかったかな?と思うものの、各アイドルの成長が随所に見られて、特に終始楽しそうにアイドルしてる千早と、サブリーダー然として強い気持ちを見せる伊織が印象的でしたね。先輩ぶる亜美真美やよいとかをもっと見たかったなあ。ライブシーンはどことなくニコマスやMMDに近い感じがして、個人的には嬉しかった。
グリマス勢がストーリーの軸になっちゃったのは、正直仕方ないと思うのですね。
けっこう印象的だったのが、プロデューサーがハリウッド行きを皆に告げたとき、以前ならもっと皆ショックを受けるというか、何人かもう練習に身が入らないみたいな子が出てきてたと思うんですね。それこそ春香とか、真とか、雪歩あたり。でも、今回はわりとすぐに「プロデューサーさんに最高のライブを見せよう!」みたいに切り替わってた。放映時間にしてわずか数分ぐらい?
でも、あれはけっこうリアルなことだと思うのです。アニメを通して成長してきた765プロとしては、プロデューサーが一時いなくなるぐらいでは揺るがない。そりゃそうだ。千早の声が出ないとか、春香がショックでふさぎ込むとかより全然余裕。
そんなわけで、本家のアイドルやプロデューサーの中から大事件が起きることはあまり期待できない。万が一あるとしたらスキャンダルか引退かだけど、その選択肢はファンの怒りを買うだけなので無理。春香と美希伊織千早あたりを喧嘩させる?やー、現実的な気がしない。
765より遥かに上なライバルの登場?も現実的じゃないしジュピターで一度通った道。961復活で嫌がらせ?もちょっとなあ。じゃあひたすらアイドル同士の掛け合いや日常切り取り系で押し切る?うーん。
そういうわけで、事件を起こすのが後輩=グリマス勢で、そこに多くの時間が割かれたのも仕方ないというか、むしろ必然だったのかなーと。
個人的には、今回事前の情報だとグリマス勢はスパイス的な感じであそこまでメインで出てくるイメージなかったので、もし事前にわかってればもっと予習していけたのが残念なんだけど、一方で事前にグリマス出まくるよ!なんて言ってたらそれこそ否定的な意見も出てきてただろうし、クソなまとめサイトが「劇場版アイマスwww」とか煽ってきて気分悪くなってただろうしなあ。難しいとこ。
ま、予習して行った方がもっと楽しめた!と自分が思ったのなら、予習してまた行けばいいわけですね。劇場版公開って要はお祭りですからね。お祭り。せっかく祭りが1日だけでなく何週間も続くわけだから、楽しまないとね。春香も「今を大切に」って言ってたし。劇場版がどうあるべきだったか、よりも自分は劇場版をどう楽しみたいか、ですわ。
劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 』主題歌 M@STERPIECE(初回限定盤 CDシングル+Blu-ray Audio 2枚組)
- アーティスト: ?765PRO ALLSTARS
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2014/01/29
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (3件) を見る
インターネットの先に理想郷が見えるような気がしていたあの頃
この辺の件↓のブクマコメントを見ていて思ったのですが、
虚構新聞デジタル:本紙読者のみなさまへ、広告収入寄付のご報告
立命館大学「ゲーム資料現物寄付」のページは、なぜ炎上してしまったか(井上 明人) - 個人 - Yahoo!ニュース
最近はどうも自分の感覚としっくりこないものを見る機会が増えました。
虚構さんの件で言えば、誹謗中傷であるかをあまり考えずに「風刺」であったりただのネタなんだからいいじゃないか的な反応。まとめサイトに関してだと、上の記事に「お前らまとめサイトを叩き過ぎじゃない?」的なコメントが付いてたのでこの話書こうと思ったのに今見たら無いな消えちゃったのかな?
この違和感はインターネットをどれだけ「素晴らしいもの」にしたがっているかによるんじゃないかな、とふと思いました。
つまり、自分は高校の終わり~大学ぐらいのタイミングで初めてネットに触れた人間ですが、あの頃は「インターネットが世界を変えてくれるんだ!」的な漠然とした(もしかしたら人によっては具体的な)イメージがありました。で、そういうインターネットによって変えられた世界がより良いものであってほしいというところから、やれネットの言論空間はこうあるべきとか、既存のメディアがこうだからネットはもっとこういうものであってほしいとか、そういう意見や考え方みたいなものがたびたび発信されていました。ちょうどYahoo!BBがそこら中でモデムをバラ撒きだしたよりももうちょっと前ぐらいのことでしょうか。その手の議論は殺伐としていたわけではなく、むしろちょっと空想的・ユートピア的にすぎるきらいがあったのかなと今となっては思いますが。
たとえば今適当に「インターネットのあるべき姿」で見つけたこんな感じの。
http://nishidanishida.web.fc2.com/view_15.htm
これも適当にググって見つけただけですがだいぶ古いもの。
http://www.glocom.ac.jp/proj/kumon/paper/1997/97_07_10.html
とはいえ、我々もインターネットが急速に進化していく中で「どうやらインターネットってのはそんな理想郷みたいなところにはならんぞ」ということに気付いたり、そういう限界みたいなものが見える中でもインターネットはやはり素晴らしいものだと思ったりして現在に至ります。
一方で、ある程度mixiやブログが浸透した以降にネットに入ってきた人は、良くも悪くもあまりそういうことを考えず、インターネットをもっと単純に日常に彩りを与えてくれる程度のものであったり、ただのコミュニケーションツールであったり、とにかくより日常的なものとして捉えている気がします。なので、別にインターネット界をより良いものにしていこうなんて発想は無いし、虚構さんやまとめサイトの記事も自分たちのコミュニケーションにおいてネタ的に消費するだけのものにすぎない。
ある記事の中で行われる誹謗中傷だったり、過度な煽りだったりを、その直接的な被害者でもないのに「ふざけんな!滅びろ!」と思うのって、その空間をより良いものにしたいと思ってないとそもそも起こりえないですよね。そういう視点であったり、そもそもインターネットがもしかしたら理想郷になってくれるんじゃないかと0.1%でも思える肌感だったり、そういうものが自分の世代と最近の世代だと違うから、こう話が噛み合わなかったり、どうも違和感とイライラを感じる案件が出てきたりするのかなと思った今日この頃。
もうちょっとだけインターネットに夢を見ていたいなー。
- 作者: 村井純
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/07/30
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 195回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
アグネスは盟主botの人を見習うべきだと思う
寄付の件が盛り上がっていたので。
あ、自分は総裁のところに寄付しておきました。
名前は適当に100年経ってもやよいおり的な何かにしてます。
グーメン。
鬱々なので、フィリピン、レイテ島の台風の義捐金を集めます。11/19まで募集します。よろしければお願いします。(追記:村上福之の「ネットとケータイと俺様」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
日本ユニセフさんはたしかに平時の寄附行為に対しては、およそ20%の経費をかけつつも多大な貢献をしていると思うのですね。それは何らネガティブな反応をすべきではないし、素晴らしい貢献だと思うし、なんだったらその結果として豪邸に住んでいても、自社ビルを建てていても、個人的には特段の異論はない。
だけど、こういう緊急時に「私達に寄付してください!(20%は経費としてかかるけど!)」ってのは違うと思うのですね。あ、もしかしたら今回のフィリピン募金については回収した金額を100%提供するって謳ってるのかもしれないのですが、以下のページを見る限り自分には見つけられませんでした。
で、表題の件なんですが、現在J2に所属しているアビスパ福岡が経営危機に陥っているのを受けて、各方面で「アビスパを助けよう」的な動きが見られています。一番凄いのは明太子で有名なふくやさんですね。ふくやさん素晴らしいよふくやさん。
ドメサカ板まとめブログ : 【アビスパ経営危機】ふくやによる赤字覚悟の明太子支援再び!明日8日から販売開始
そういう中で、福岡のサポーターである「盟主bot」のなかの人も募金をやっていたわけですが、この内容が「1000円募金していただけると、そのうち500円を2013福岡力 アビスパKidsパートナーへの申込資金にし、決済手数料を差し引いた残額を経費にして、後日感謝状と粗品(考案中)を盟主からあなたのもとにお送りします。」というものだったんですね。
ここで大事なのは、自分にお金を払うと一定の経費が差し引かれてしまうことを認めつつ、それが嫌な人は直接100%流れるところに募金してね!と訴えているところ。
アビスパ福岡経営危機!Jリーグ退会も.....そのとき盟主が動いた - Togetter
アグネスさんというか日本ユニセフさんも、同様に「100%寄付したい人は私達とは別のこちらに寄付しましょう、私達は100%寄付はできないけどその分こういうことをしますよ」というのをやってくれれば誰も文句はなかったと思うんですね。黒柳さんのところが適当なのかは知りませんが。せっかくアグネスさんがやってるわけですから、寄付してくれた人の中から抽選で1000名をアグネス・チャンスペシャルライブにご招待!とかでもいい。そうすれば、本来は募金をしなかったであろうアグネスさんのファンからお金を回収することができる。多少の経費がかかっていたとしても全然OKなわけです。
要はこの発想と一緒ですね
【寄付ハック】フィリピン災害へ寄付した人に、オレが自腹でiPad miniプレゼントキャンペーン | fladdict
それこそ「募金が1億集まったら表現規制についての考えを改める」とでも言おうものならネット民から十分な募金額が余裕で集まったんじゃないかと思います。とかいう極端で論外な話は別としても、普段から一定の経費を使って様々な啓蒙活動を行っている組織であるからこそ、単純な集金ではない何かをしようという姿勢が求められてたんじゃないでしょうか。
THE IDOLM@STER 水瀬 伊織&高槻 やよい【限定セットVer.】 (1/10スケール PVC塗装済み完成品)
- 出版社/メーカー: Wave
- 発売日: 2013/01/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 2人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
割と意識高い系の女子と飲んでたんだけど
「最近一番楽しかったことって何?」って聞かれたからあーこれはアレなやつだと思って「そういえばこの前初音ミクのライブ見に行ったよ!」って言ってやったら「え?本当に?私も行きたいと思ってるんだ。できれば海外のやつに行きたいよね!」と返されたのでやっぱり意識高い系女子ってすごい。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/09/29
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 43回
- この商品を含むブログ (72件) を見る
「夏祭初音鑑」見てきたので感想など
何に使ったっていいじゃないか
有給だもの
本日は仕事を休んで、ANGEL Project 旗揚げ公演 HATSUNE Appearance 『夏祭初音鑑』を秋葉原で見てきました。いや、いいものを見た。あ、一応はてなブログ今週のお題「2013年、夏の思い出」に乗っかっておこう。
最近はめっきりボカロにも疎くなっており正直最近の曲とか全然知らんのですが、どうも「初音鑑」についてはタイムラインで絶賛の声が多く流れており、特にリツイートで流れてきた以下ツイート
初音鑑、TL上でほぼ絶賛だったのがよくわかった
これはMMDによるボカロPVというアプローチの現時点での一つの到達点
#VOCALOID #初音ミク #初音鑑
— 3103net (@3103net) 2013, 8月 26
を見て、MMD好きな自分としてはよっしゃそこまで言うなら行ってみるかと考えた次第です。や、前から一度見ておきたかったんです。ミクさんのライブ。
で、当日券で12時からの公演を見ることになりました。
会場入ってみて驚いたのは、年齢そこそこいってそうな人が多かったこと。4,500円というちょっとお高めのチケット価格のせいか?夏休みの平日ってことで高校生とか大学生とかばっかりだったらちょっとなあ、と思っていたので自分的には良かったです。子供連れもちらほら。ペンライト持参率は2割ぐらいか。
ライブは藤田咲さんのアナウンスからスタート。ちょっとした前説的な流れのあとでミクさんが登場。前半は3Dモデルで歌い踊るミクさんをあまり演出過剰にせず見せる感じ。後半はバーチャルならではの演出でライブを盛り上げていく感じ。ブログやtwitterで他の人の感想を追ってみると、映像、モーション、演出ともこれまでと比べてもかなり洗練されていたようで、実際自分が想像していた以上に「ミクさんがそこにいる」感じでしたね。真ん中よりやや前方の席だったんですが、最前列付近だったらもっと驚くようなもの見れたんじゃないかと。
個人的にはボカロ楽曲やボカロキャラ自体にそこまで思い入れがあるわけではないので後半のグイグイくる感じの方が好みで、ミクさんが2次元と3次元を行き来したり、歌詞がまるでコメント職人による職人技のごとく立体的に浮き出る演出は、まさにこういうライブでしか見ることができないようなものでとてもテンション上がりました。特に「Tell Your World」の演出は凄かったなー。動画だったら繰り返し10回は再生してるはず。ラストの千本桜も当たり前だけど熱かった。
演出の度合いはどれぐらいがいいか、演出過剰と思うか物足りなく思うかってのは見る人によって好みがガラッと変わるところで、ニコ動でMMDのよくできた動画見てても必ずといっていいほど「ここはもっとこうなってほしかった」とか「カメラ動かしすぎ」とかコメントつくんですよね。
その辺、公演全体を通して上手くバランスを取るのももちろんいいのですが、ミクさんのライブも今後繰り返し公演を重ねていく中で、シンガーのアコースティックライブのように「聴かせる」ことを主眼とした公演だったり、はたまたももクロのライブのようなオモチャ箱的な公演だったり、いろんなバリエーションが増えていくと面白いかなと思いました。実際、人間がやるライブよりは圧倒的に演出の幅が広いというか、現実にはありえないことだってステージに起こせるわけですし。
というわけで、今後もそこまで頻繁にではないにせよ定期的に見にいって、バーチャルライブ技術の進歩だったり、ボカロ文化の広がりや進化を継続的に見ていきたくなる素敵な公演でした。さ、今日流れた曲のPVをチェックしとかなきゃ。
figma キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク 初音ミク 2.0 (ノンスケール ABS&PVC 塗装済み可動フィギュア)
- 出版社/メーカー: Max Factory
- 発売日: 2013/10/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (6件) を見る
プロレスに台本があるかどうかなんてのはどうでもいいとして
こちら↓の件について
「プロレスはやらせじゃないですよね?」の質問に小島聡選手が渾身の回答 - さまざまなめりっと
概ね最近は、プロレスラーやプロレスファンの回答が小島さんも挙げてる「そんな事考えながら観て、面白い?」「ただ単に勝敗を競っている訳じゃない」に落ち着いてきた印象がありますが、それでも「プロレスってなんぞや?」というのを聞かれることも多いので、個人的な見解をまとめておくことにしようそうしよう。
Q.プロレスってやらせなの?
A.まあまあ、そんなこと考えなくていいじゃないですか。というか、ある物事が面白いかどうか判断するのに「やらせかやらせでないか」をまず何より大事にするということであれば、プロレス観戦は向いていません。リアルな喧嘩の強さ的なものが見たいなら総合格闘技やボクシングなどの方が嗜好に合うでしょうし、逆にまず台本ありきのショーが見たいなら演劇や映画をオススメします。やらせ云々を気にせずシンプルに「面白いもの」「凄いもの」を見たいなら、プロレスはとてもいいものです。
Q.プロレスは真剣勝負なの?
A.真剣勝負ですが、対戦相手だけではなく観客、実況、レフェリー、メディア等と周りの全てと真剣勝負をしていると言えます。対戦相手との喧嘩の強さ的な意味での真剣勝負を見せてお金をもらっているのが総合格闘技やボクシングなら、対戦相手以外も含めての真剣勝負を見せてお金をもらっているのがプロレスです。
Q.ということはプロレスはスポーツではなくてショーなの?
A.スポーツの定義をwikipediaに則ればスポーツでありショーでもあると思いますが、「スポーツ」や「ショー」やあるいは「エンタメ」をどれぐらいの広さ狭さで捉えるかは人それぞれなので、なんとも言えません。優れた「興行」であることは間違いないと思いますが。
Q.喧嘩の強さでないなら、プロレスラーは何を競ってるの?
A.例えるなら「アイドルグループのセンター争い」的なものです。センターの条件として、ビジュアルが優れている/歌が上手い/ダンスが上手い/喋りが上手いなどの条件が挙げることができますが、実際のセンター選びにはそうした要素の足し算だけでなく、言葉では表現しづらい「存在感」「この人こそセンターにふさわしい」というのが一番影響していると思います。プロレスラーが試合の中で見せるのも、打撃や投げや関節技のような喧嘩の強さ的なものがメインになることが多いですが、最終的には「どちらが勝者にふさわしいか」を競っているだけであり、喧嘩の強さ的なものは歌やダンスのような一要素にすぎません。
Q.どうして相手の技をかわさずに受けるの?
A.「相手の技を受ける」というのは、アイドルにとってのビジュアルのように基礎的な評価に繋がるものです。たまに「相手の技を受けずにすかす」ことを得意とするレスラーがいますが、あれはアイドルがギャグをやるようなものでどちらかといえば王道ではなく、またよほどの熟練者でなければ場を冷やすだけです。ギャグよりも「可愛くて歌やダンスが上手い」の方が一般的に評価されるので、アイドルはギャグばかりやりません。同様に、プロレスラーも相手の技をかわさずに受けます。ロープに飛んだらちゃんと相手のところに猛ダッシュで戻ってくるアレも似たようなものです(実際にはあのロープってけっこうな反動で、避けたり止まったりするのも難しいみたいですが
Q.なんで相手の技をかわさない方が評価されるの?
A.相手の攻撃を受けきったうえでそれ以上の力を発揮して勝つ、ってメチャクチャかっこいいじゃないですか。
若干詭弁っぽいのがアレだけどまあそれはいい。けど、どうも最後のところにこれ!という回答の持ち合わせがないな自分には。相手の技をお互いが受けきった上で「それ以上(観客の想像以上という意味を含めて)」を出した方が勝つっていうのはプロレスの一番の醍醐味だと思うんだけど、要は人が傷めつけ合ってるのを見たいの?と言われると微妙だ。WWEなんかだとそこまで痛めつけ合う感じないけど、あれが最高峰のプロレスだ!ってのはちょっと違和感あるのよね。育ちが四天王プロレスだからなのかなー。
あと「別に一番かわいいわけでも歌やダンスが上手いわけでもないけどセンターは春香さんじゃないですか」って例えも浮かんだけど、なんか伝わる気がしないうえに敵を作りそうなのでやめておこう。書いちゃったけど。最初は自分の好きなキャラから入って、他のキャラの魅力にも夢中になってきて、気づいたら団体やグループ全体を好きになってるってのはプロレスとアイマスの共通点ですね。最近のお気に入りは真美とイサミと那珂ちゃんです。
週刊プロレス増刊 DDT両国2連戦完全詳報号 2013年 9/9号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2013/08/24
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る